寒い脱衣室 後期高齢者の体に障る実態を調査

試験的に脱衣・入浴時の血圧を自分で測定したところ
冬の暮らしにおけるヒートショックがクローズアップされるなか、特に脱衣時の血圧上昇が急激に起こることを問題視する向きがあります。

そこで、先の厳冬期にあたる2月(2011年)、ヒートショック被害に遭いやすいと言われている後期高齢者(75歳以上)が実際に暮らす住宅で、脱衣室を暖房していないケースと事前に暖房をしているケースの温熱環境とバイタルサインの関連について調査を2件行い考察しました。
温度測定用の手づくり計測帯を吊るした脱衣・浴室

■ 調査概要

立地・居住建物

東京のベッドタウンとして発展した人口24万人、世帯数10万世帯を持つ都市のごく普通の住宅地で、海抜2mの平野に位置します。次世代省エネルギー基準のⅣ地域に属し、昭和62年(1987年)以前に建てられた木造戸建住宅で、建物断熱性能は旧省エネ(S55)基準以下と推察します。

測定事項

・ 一日のほとんどを過ごす場所(居間)の温・湿度、二酸化炭素濃度、血圧と脈拍
・ 脱衣・入浴をする際の温・湿度、血圧と脈拍

主な計測機器

温湿度ロガー、温湿度計、二酸化炭素濃度計、サーモグラフィカメラ、血圧計

■ 調査結果資料

やはり、脱衣室の暖房の有効性がわかる結果となりました。あわあせて、身体状況の個別性から、脱衣室と浴室の暖房だけに焦点を当てるのは、問題があるのではという疑問が浮かびあがりました。
※以下に調査結果をまとめたファイルと参考資料が見れるようにリンクを貼っていますので是非御覧ください。

レポート→後期高齢者(75歳以上)の脱衣・入浴時における温熱環境及び血圧の測定/2012年冬

また、住宅技術評論家 南雄三さんのレポート→ 「冬季脱衣室の温度調査報告書 2012年4月20日」に今回の測定データが利用されていますので、こちらもあわせてご覧ください。


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